製法メインイメージ

製法

三和酒造の本格芋焼酎の製造工程

1. 原料となる芋の選別・洗浄

三和酒造では、本格芋焼酎用のさつま芋の王道と言える「黄金千貫(コガネセンガン)」を主に使用しています。
黄金千貫は、でんぷん質が豊富で、焼酎づくりに最も適しているさつま芋。
地元鹿児島県の生産農家が栽培し、シラス台地ですくすくと育った芋を蔵で選別し、傷んでない良質なものを丁寧に水洗いし、使います。

製法,三和鶴,三和酒造,三和,焼酎,黄金千貫

製法,三和鶴,三和酒造,三和,焼酎,黄金千貫

黄金千貫は、2次仕込みの前に芋蒸機で蒸し、粉砕機で細かく砕きます。

製法,三和鶴,三和酒造,三和,焼酎

2. 製麹(せいきく)

蒸し米に種麹を振り、米麹をつくります。
三和酒造の本格芋焼酎では、白麹、黒麹、黄麹を使いわけています。
麹室にはガラス窓が設置されており、蔵の外から製麹の作業を見学することもできます。

3. 甕壷(かめつぼ)による1次・2次仕込み

本格芋焼酎の仕込みには、米麹と水、酵母をあわせて「1次もろみ(酒母)」をつくる1次仕込み、1次もろみに蒸して粉砕した黄金千貫と水を混ぜてアルコール発酵を進め、本もろみをつくる2次仕込みがあります。


1次発酵

製法,三和鶴,三和酒造,三和,焼酎

三和酒造では、1次・2次仕込みの両方を、昔ながらの甕壺仕込みで行います。
蔵の地中に埋め込まれた甕壷は、外気温の影響を受けにくいのが特長で、安定した高品質の「極上もろみ」を生み出します。

製法,三和鶴,三和酒造,三和,焼酎

製法,三和鶴,三和酒造,三和,焼酎
2次発酵

4. 蒸留

甕壷仕込みで仕上げた本もろみを蒸留し、アルコールを取り出します。
三和酒造では、鹿児島でも10数件しか設置していない希少な「木樽蒸留器」(常圧)を使用しています。
杉の木の素材ならではのやわらかな蒸気が、まろやかな口あたりのアルコールを生み出し、それでいて、コクがあって濃厚な味わいの芋焼酎に仕上げてくれます。

製法,三和鶴,三和酒造,三和,焼酎

製法,三和鶴,三和酒造,三和,焼酎

三和酒造の芋焼酎づくりに使われる木樽蒸留器を製造したのは、日本でただ1人の職人、津留安郎氏。
先代の「現代の名工」で「黄綬褒章」を受賞した名匠・津留辰矢氏から技を引き継ぎ、設計図もなく、釘も一切使わずに3ヶ月もの期間をかけてつくり上げます。

製法,三和鶴,三和酒造,三和,焼酎,木樽蒸留器

5. 貯蔵・熟成

三和酒造では、蒸留した芋焼酎の原酒を素焼きの甕(かめ)で寝かせます。
かめの中で呼吸を繰り返しながらゆっくりと熟成。
遠赤外線効果もあって、蒸留したては尖っていた味に丸みが出て、まろやかで深みのある芋焼酎が生まれます。

製法,三和鶴,三和酒造,三和,焼酎

6. 割り水

原酒はアルコール度数が高く、25度程度にするために、割り水をします。
三和酒造の芋焼酎の割り水に使用しているのは、鹿児島の名水と言われる「七窪自然湧水」。
そのままでもおいしい七窪自然湧水は、蔵の敷地にある木槽受水槽に貯水してさらにまろやかな口当たりに仕上げ、割り水に使っています。

木槽受水槽は国産杉で造られています。
断熱性・抗菌性に優れ、温度も安定させてくれるため、自然水の水質を維持でき、より、三和酒造の「うまい焼酎」づくりには欠かせないものになっています。

木槽受水槽は高い品質保持の魅力もあって、国内の有名高級ホテルや羽田空港第2旅客ターミナルにも設置されています。